コンパクトクランクからノーマルクランクへ変更!
クランク、変えてますか?
完成車を買った場合、ほとんどがコンパクトクランクが付属してくるだろう。
コンパクトクランクとは、フロントクランクのギアの歯数がアウターで50歯、インナーで34歯のものを言う。
50/34Tなどと表記される。TはteethのTである。
インナーローってあんまり使うシーンないな、と感じたり、完成車付属のクランクからSHIMANO製に変えてみようか、と考えているならノーマルクランクを検討してみてはいかがだろうか。
ノーマルクランクは52/36Tや53/39Tのものが一般的だ。
コンパクトクランクよりやや大きい。
リアのギアが1枚〜2枚ほどトップ側へシフトした感じになる。
自分は、せっかくノーマルクランクにするのだから、より大きい方を、と考えて53/39Tのものにした。
自分はFSA Gossamer Pro Compact BB30からSHIMANO FC-9000 39X53T 170mmに交換した。
自分が交換したすぐのとき、ちょっぴり後悔した笑
いつものギアが重くて踏めない、と。
シフトチェンジすればいいだけの話ではあるのだけど、なんかいつもと印象が違って辛い印象だった。
ただ1ヶ月もすれば全然気にならなくなった。
むしろ同じか1枚軽いギアで踏めるようになり、より速く走れるようになった感じもした。
コンパクトクランクと比較してノーマルクランクのメリットを。
1.アウター→インナーの落差が相対的に少なく変速が楽
2.チェーンがややヘタリにくくなる
この2つだ。
1.について。
ノーマルクランク:53/39Tの場合、アウターとインナーの差は14T。
コンパクトクランク:50/34Tの場合、差は16T
もとのギアがノーマルクランクのほうが大きいので、その分の落差がノーマルクランクのほうが少ない。
53 : 14 = 50: 13.21ぐらい。コンパクトはノーマルに比べて2.8Tほど無理してる。
実際、変速の感じとしてはコンパクトよりかなりスムーズになり、チェーン落ちも減った。
2.について
チェーンを引く歯数を考えてみる。
フロントリングのうち、チェーンにトルクをかけているのは前半分のところ。
53Tなら26.5Tほど。
50Tなら25Tほど。
6%ほどノーマルクランクのほうが多く歯を使えていることになる。
その分、チェーンにかかる力は6%減る、と考えられる。
すなわちチェーンのヘタリが6%遅くなる、ともいえる。
チェーンは変速性能や摩擦抵抗に大きな影響を与えるので、できるだけヘタリの少ない状態で使いたいものだ。