ジロを走るときの心境をありありと感じた「僕のジロ・デ・イタリア」
山本元喜選手をご存知だろうか。
2016年、ジロ・デ・イタリアを完走した日本人。
日本人では5人目。
自分はあまりプロ情報を仕入れているわけではないので、DE ROSAに乗ってるプロの日本人選手がいる、というぐらいしか知らなかった。(申し訳ないことに。。)
2月に長崎県にあるパサージュ琴海というホテルに泊まったときのこと。
フロントデスクの向かい側に、かっちょいいDE ROSAのレースバイクと選手たちの写真がどどんと飾られていた。
このへんでプロチームが合宿でもしたのかな、と思って眺めていると、
あれ、そういえばこの人って、と思って調べたところ、山本元喜選手であった。
なんと、自分より若いのか。。
ちょうどKindleでセールをやっていたこともあり、山本元喜選手の書いた「僕のジロ・デ・イタリア」を早速購入した。
J SPORTSやDAZN等でたまにプロレースの中継を見たりもするが、結局トッププロの先頭集団のことしか見ていなかったことに気付いた。
他の書籍等でもエースとアシストで全然役割が違う、ということは認識してはいたが、ここまで明瞭に役割を意識して走るんだなあと。
それに集団の意志を感じて走る、ということがプロの世界では非常に大事だ、ということがわかった。
自分の能力とできること、武器を鑑みて、本日の走りの落とし所はここ、という現実的な目標設定で走るという考え方は、ホビーレーサーの自分には想像もつかなかった。
まるで、小学生の休み時間のサッカーとプロのサッカーの違いのようなものを感じた。
休み時間サッカーは、とにかく自分がシュートを決めることしか考えておらず、全員がボールに向かって走る感じ。
プロサッカーはちゃんとボールを回してチームで勝つ感じ。
それと同じくらいホビーレーサーのレースとプロのレースは違うことを理解した。
-------------------------
ホビーレーサーのレースは、どうしてこういった展開にならないか。
それは、圧倒的にレース数が少ないからだと思う。
そのため、1つ1つのレースが非常に大事に感じてしまう。
結果、思い切った走りができず、逃げたりアタックしたりしにくい。
最も低いリスクで総合順位も落ちにくい走り方に自然となってしまう。
無難に集団で (極力先頭を引かずに) 走って、最後にドカンとスプリントやらアタックしたりして勝つという走り方だ。
みんなできるだけいい順位でゴールしたいからね。
逆に、ほぼ全員がそういう走り方をするとわかっているので、きちんと意志が統一された逃げ集団を作れれば勝てそうな気もするが。
なかなか難しいよね。みんな自分が勝ちたいし笑
-------------------------
やっぱりその道を深く追求してる人の話は面白い。
自分の興味がある話題ならなおさら。
ちなみに山本選手のブログも非常に面白い。
読者になりました笑
プロチームの選手がどのような考えでレースで立ち回り、どんな意図があってグルペットに乗るかなどの、リアルで生きた空気感を感じられる本。
手にとってみてはいかがでしょうか。
どうせKindle買うならタイミングをみてAmazonプライム無料会員になって買えば¥4000 offでKindle paperwhite買えたりするのでチェックしてみるといいかも。
無料体験はこちらから。
スポンサードリンク